対象 ソリッド要素
矩形の一辺の材質を変更して、伝熱解析を行いました。(Elmer版:T533 Elmer 熱伝導解析 多物性)
参照:A630 熱伝導解析 、A611 熱変位解析(バイメタル)
モデル化: FreeCAD(0.20)
メッシング:salome 9.7.0
ソルバー :CalculiX(2.16)
ポストプロセッシング:ParaView,CalculiX GraphiX
条件:
温度条件:初期温度300K → 変更後温度500K
(端面に固定温度500K設定して変化)
100秒後まで計算しています。
アルミ
伝導率:167.00 W/m/K (ミリトン系と変わらないのでSI表示)
比熱:897000000 Nmm/ton/K(ミリトン系) 非定常の場合
密度:2.7e-9 ton/mm3 非定常の場合
樹脂(ABS)
伝導率:0.158 W/m/K (ミリトン系と変わらないのでSI表示)
比熱:2050000000 Nmm/ton/K(ミリトン系) 非定常の場合
密度:1.06e-9 ton/mm3 非定常の場合
作業: 下記
結果

アルミ部と樹脂部で伝導差があります。
伝導率に差があるせいか、樹脂側は温度が下がる箇所・瞬間があります。


作業
■ジオメトリ FreeCAD
参考:矩形(Ver0.20)

サンプルファイル : T226-Fusion.step
■メッシュ作成

参考:グループ分け
サンプルデータ:ge_Fp_303_Rect.hdf(salome9.7.0)
unvファイル: ge_Fp_303_Rect.zip
■inpファイルへの変換
参考:メッシュ変換
CalculiX Launcherを使用してunvファイルをinpファイル変換します。(**_OUT.inpで書き出されます)

■inpファイルの修正
変換したunvファイル(上記からだとge_Fp_303_Rect_OUT.inp)に以下を追記します。
****物性値(不要なものも含みます) *MATERIAL, NAME=Aluminum *ELASTIC 69000, 0.330 *CONDUCTIVITY 167.000 *EXPANSION 2.310e-05 *SPECIFIC HEAT 8.970e+08 *density 2.7e-9 *MATERIAL, NAME=ABS *ELASTIC 2300, 0.370 *CONDUCTIVITY 0.158 *EXPANSION 9.300e-05 *SPECIFIC HEAT 20.500e+08 *density 1.06e-9 *SOLID SECTION, ELSET=BOEY1, MATERIAL=Aluminum *SOLID SECTION, ELSET=BOEY2, MATERIAL=ABS ***初期条件 *INITIAL CONDITIONS,TYPE=TEMPERATURE Nall,300.0 *STEP *HEAT TRANSFER 0.01,100.0 ***境界条件 *BOUNDARY 500K,11,11,500.0 300K,11,11,300.0 *NODE FILE NT *END STEP
サンプルデータ:T226_cal.zip
■解析実行
CalculiX Launcher等を使用してCCXにてinpファイルを実行します。
参考:CalculiX 実行 、T204 CalculiXの解析実行(バッチ
■結果表示
計算実行して作成される結果ファイル(.frd)をCCX等で確認します。
Paraviewで表示させるにはvtk形式にするとよいです。
参考:VTK 保存 検索結果
定常
定常設定に置き換えて実行します。
*HEAT TRANSFER,STEADY STATE 1.0,1.0

飽和した状態では、若干、伝導率の違いが確認できます。
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