引張圧縮
曲げと引張挙動の確認をしました。
対象要素
B31R:2節点の要素
B32R:中間節点のある要素
結果
B31R:引張挙動が正しく、曲げ挙動が不正確
B32R:引張挙動が不正確、曲げ挙動が正確
作業
上記のモデルに準じています。(出力は3Dにしています)
四角形断面 10mm×10mm
長さ100mm
ヤング率210000MPa
荷重1000N(引張or曲げ)
確認結果
B31R | B32R | |
引張 | 正確 | 不正確 |
曲げ | 不正確 | 正確 |
B31R:引張 正確 0.0047mm
A110のビーム要素を修正してモデル化しています。
B31R:曲げ 不正確 52.9mm
引張の荷重を下方へ修正しています。
B32R:引張 不正確 0.0052mm
A110のビーム要素モデル
B32R:曲げ 正確 1.88mm
A110のビーム要素モデル
対処
■B32Rを割り切って使用する
B32Rは引張の場合、端点に中間の値から外挿されているような値になっています。
わずかの違いとして割り切きるのも一つの手かもしれません。
■つなげて使用する
曲げについてはB32Rで、引張はB31Rが必要です。引張については、先端部だけB31Rなら正常になりそうなので、つなげてみました。
引張:0.0047mm
曲げ:1.89mm
ひとまず、正常な結果になりました。
サンプルデータ(つなげたもの)
beam_bar_mix.inp
beam_bar_mix_bend.inp
座屈
座屈の結果については以下のようになっています。(Version 2.16 )
要素種類 | 座屈係数 |
B31 | 不正確 |
B31R | 不正確 |
B32 | およそ合ってる |
B32R | およそ合ってる |
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