基板・素子・シンクからなる簡易構造の温度分布をみてみます。
B220 電子部品の温度に空気環境を追加したものになります。
ベース
輻射はありません。輻射設定P3
使用ツール
参考:B220 電子部品の温度、T581 自然対流 定常検討
項目 | 使用ツール | 備考 |
---|---|---|
モデル化 | FreeCAD 0.20 | |
メッシャー | salome 9.7 | |
プリプロセッシング |
elmerGUI | |
ソルバー | elmer | |
ポストプロセッシング | ParaView 5.10.0 |
モデル
形状
物性値
構造はB220と同じ、空間は空気となります。
材質 | 項目 | 設定 |
---|---|---|
空気 | 熱伝導率 | 0.0257 W/m-K |
密度 | 1.205 kg/m3 | |
粘性 | 1.983e-5 Pa・s |
境界条件
項目 | 設定 | |
---|---|---|
境界条件 | 発熱量 | 0.45W |
外壁温度 | 300 K | |
解析タイプ | 定常 |
結果
定常なので飽和したときの状態になります。
B220 電子部品の温度と比べると熱伝達率換算で2W/(m2K)ぐらいに相当しそうです。(結果の正確性は不明)
作業
ジオメトリ
空気に相当する部分を作成する必要があります。
FreeCADでボックス(100x100x100mm)を作成します。そのボックスを部品でカットして空気領域とします。(ボックスは下図だとCut下部のBody003)
図中のFusion001が部品のアッシーです。それらをコピーしてFusion002とします。Partモジュールの「切り取り」でボックスから部品アッシーを切り抜き空気とします。
部品アッシーと空気を選択(shift)してstepファイルに出力します。
サンプルファイル:B221_model2D_3D.step
メッシング
Geometryモジュールにして、stepファイルをインポートします。空気と構造を一体にして領域を分けるため、パーティションの処理を行います。
構造部の表面は細かくしておきます。(要素数:80万程度)
salomeのメニュー>File>preferences>Mesh>General>Automatic updateをオフにすると警告はでないです。
メッシュをエクスポートしてelmerに読み込みます。
サンプルファイル:B221_mesh.zip(14MB)
解析ファイル
サンプルファイル:B221_elmer.zip(20MB)
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