解析作業R

B215 室外機

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屋外に設置してある、エアコンの室外機を作成してみます。

輻射のみ

使用ツール

参考:A652 輻射の解析 Elmer 定常

項目 使用ツール 備考
モデル化 FreeCAD 0.20
メッシャー salome 9.8
プリプロセッシング
elmerGUI
ソルバー elmer
ポストプロセッシング ParaView 5.10.0

モデル

形状

モデル図 室外機

物性値

材質項目設定
空気粘性(不使用)1.983e-5 Pa・s
(密度)1.205  kg/m3
熱伝導率0.0257 W/m-K
アルミ熱伝導率237 W/m-K
(密度)2700 kg/m3
ガラス熱伝導率0.1 W/m-K
(密度)2235 kg/m3
熱伝導率 80.2 W/m-K
密度 7870 kg/m3
elmerのライブラリより

ステファンボルツマン係数は既定値を使っています。

境界条件

条件番号図1
条件番号図2
条件番号図3
No項目設定
A室外機 露光流入熱量 900W/m2
熱伝達係数 5W/m2K
外部温度 300K
輻射率0.5
B熱伝達係数 5W/m2K
輻射率0.5
Cスタンド 露光Aと同じ
D日陰部熱伝達係数 5W/m2K
外部温度 300K
輻射率0.5
E空気境界300K固定
外部温度 300K
輻射率0.01
F温度固定部300K固定
残りの面断熱
解析タイプ定常
番号は図中参照

 室外機の表面に太陽光が当たっているような状態を考えます。(真夏の日中)厳密ではありませんが、片面部に流入熱量があることにします。全体温度として300Kにします。現実味をつけるため、熱伝達係数をつけておきます。

結果

温度結果図 右は室外機部表示

定常なので飽和したときの状態になります。

室外機は360K(87℃)程度まで熱くなっています。

作業

工程はこちらとほぼ同じです。
B205 看板
B221 電子部品の温度(流体環境)

ジオメトリ

空気に相当する部分を作成する必要があります。

FreeCADでボックスを作成します。そのボックスを部品でカットして空気領域とします。(ボックスは下図だとCut部品のAir)

FreeCADモデル

図中のBooleanfragmentsが部品のアッシーです。Partモジュールの「切り取り」でボックスから部品アッシーを切り抜き空気とします。
cutパートをstepファイルに出力します。
サンプルファイルB215_Assy-BooleanFragments.step

メッシング(salome)

Geometryモジュールにして、stepファイルをインポートします。境界条件を設定するため、フェイスをグループに分けておきます。また、モデルをパーティションで分けておく必要があります。
参考:salome

meshモジュールで作成し、メッシュをエクスポートしてelmerに読み込みます。

サンプルファイルB215_mesh.unv

解析ファイル

サンプルファイルB215_elmer_05.zip

結果

ParaViewで確認します。

輻射率変更

 エアコンを冷房で使用する場合、室外機の温度が低いと効率的になるそうなので、室外機に反射率の高いシートを被せたような条件にしてみました。(輻射率0.5→0.99)

輻射率変更による温度比較

温度は360Kから350K程度まで下がりました。

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