下図のように輻射の解析を試してみました。(参考:A652 輻射の解析 Elmer 定常)
対象 四面体要素(一次要素)
形状モデル化: FreeCAD 0.19
メッシング:salome9.3.0
プリプロセッシング:ElmerGUI
ソルバー :Elmer
ポストプロセッシング:paraview5.9.0
条件 : 単位系はkg,m,Kで行っています。
サイズ:0.01m×0.01m×0.01m 2個
空間 0.01m
温度条件:熱源500K
伝導率:43 W/m/K (ミリトン系と変わらないのでSI表示)
比熱:590 J/kg K
密度:7900 kg/m3
輻射率:0.9(両方とも)
解析時間:1000秒
特に指定のない表面:断熱
シュテファンボルツマン係数:5.67e-08 W/m2K4
(ミリトン系だと5.67e-11 Nmm/sec /mm2K4)
作業:
結果
項目 | 値 (K) |
被輻射面 | 350K |
閉じた系として計算しています。
作業
その他のElmerの作業が参考になるとおもいます。
■形状作成
10mmx10mmx10mmのボックスを2つ並べます。
作業については、以下が参考になると思います。
A110 例題A 片持ち梁の解析
T131 モデリング
■メッシュ作成
上記ファイルからstepファイルを書き出して、salomeに取り込みます。
取り込んだ後は、後のメッシュグループ用にフェイスをグループ登録しておきます。
要素を作成します。
作成した要素をunvファイルとして書き出し、ElmerGUIに取り込みます。
■解析モデル作成
計算条件として、Transientで1000秒を指定します。
シュテファンボルツマンの値は既定のままでよいです。
熱計算の設定をします。
物性値の設定をします。鋼材を想定しています。(密度、比熱、参照温度)
物性値の設定をします。こちらのタブでは、伝導率の設定をしています。
初期温度の設定をします。2つのボディについて行います。
境界条件の設定をします。左側のブロックの輻射面になります。Radiation Boundaryを1にします。
境界条件の設定をします。右側のブロックの輻射面になります。Radiation Boundaryを1にします。
境界条件の設定をします。左側のブロックの発熱面になります。500Kにします。
サンプルファイル:A651.zip
参考
注記
elmerでも形態係数(ViewFactors.dat)を計算しますが、条件を変えた場合、再度計算を行っていないような場合があり、挙動が把握できていません。結果を見て、形態係数等、確認するとよいです。
追記:K090 形態係数
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