軸対象モデルについて確認しています。
A155の続きです。
軸の方向
モデルの軸方向はY軸になるように設定します。
設置平面はXY平面にします。
他の軸にすると計算時、エラーになります。
要素の法線方向
Zマイナス方向に法線が向くようにします。

参考:
反力確認
軸対象モデルで解析を行った場合、出力が360度分(一周分)なのか、または半周分なのか知っておく必要があります。
軸対称の解析モデル(メッシュ)を読み込んで確認すると、モデル平面を中心として、
プラスマイナスに1°づつ、合計2°の厚さの形状となっています。
解析の結果出力される反力を確認する(下記)と、
フルモデル反力/軸対称モデル反力 = 180となるので、
反力の結果は2°の要素分ということになっています。
反力を軸一周分として評価する場合には180倍します。
以下は計算による確認です。
ベースモデル
A155のモデルをベースにします。軸方向に1mm圧縮して、その反力を確認します。
** Nodes
*Node, NSET=Nall
1, 50, 0, 0
2, 52.5, 0, 0
3, 52.5, 5, 0
4, 50, 5, 0
5,55,0,0
6,55,5,0
** Face elements
*Element, TYPE=CAX4R, ELSET=Efaces
1, 1,2,3,4
2,2,5,6,3
** Define element set Eall
*ELSET, ELSET=Eall
Efaces
*NSET,NSET=ConstraintDisplacement
1
2
5
*NSET,NSET=pushNode
3
4
6
*MATERIAL, NAME=MaterialSolid
*ELASTIC
210000, 0.300
*SOLID SECTION,ELSET=Eall,MATERIAL=MaterialSolid
1.57d0
*STEP
*STATIC, SOLVER=SPOOLES
*BOUNDARY
ConstraintDisplacement,2
pushNode,2,2,-1.0
*NODE FILE, OUTPUT=3d
U
*EL FILE
S, E
*NODE PRINT, NSET=ConstraintDisplacement, TOTALS=ONLY
RF
*END STEP
変更点
上面部の条件用節点グループ
*NSET,NSET=pushNode 3 4 6
上面圧縮条件
pushNode,2,2,-1.0
反力出力
*NODE PRINT, NSET=ConstraintDisplacement, TOTALS=ONLY RF
結果
確認
FreeCADでフルモデルを同じように行いました。(結果表示はCGX)
フルモデルと軸対称モデルの出力反力比
6.927213E+07 / 3.847670E+05 = 180
計算確認
フルモデルの手計算はK051より以下です。
(bを面積( PI()*(55^2) - PI()*(50^2))として入力)

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